謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り誠にありがとうございました。
例年とは違う年末年始を過ごされた方も多かったかと思われます。
私は地元の熊本に帰省せず都内で新年を迎えました。
第204回通常国会が1月18日に開会されました。
令和3年も新型コロナウイルスとの戦いが続きます。感染対策の決め手となるワクチンも2月下旬までには接種を開始できるよう準備も進んでいるところです。
先般の参議院本会議における菅総理の所信表明演説にて、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて宣言されました。社会経済を大きく変革し、投資を促し、生産性を向上させ、水素や洋上風力などの再生可能エネルギーを拡充し脱炭素に向けあらゆる取り組みを広げます。また、15年後の2035年までに新車販売で電動車100%を実現することを表明しています。
農業分野においても大変関連深いことであります。食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」の検討が始まりました。農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現。化学農薬・肥料使用量削減。有機農業面積の拡大など、調達から生産、加工・流通、消費までの各段階の取り組みにより地域の将来も見据えた持続可能な食料システムの構築が必要となります。15年後の新車販売で電動車100%の実現となれば、15年~20年は当たり前に使用しているトラックやトラクター、コンバイン等は今後どのような扱いになるのか。JAが運営するJA-SS事業の在り方はどう変わるのか。本戦略への期待は農業現場におきましても大きな改革になると考えられます。
今は長期化しているコロナの影響からの脱却が最優先課題でありますが、食料安全保障という観点からも家族経営を中心とした中小規模の経営体なども含めた多様な担い手の育成・確保を進め豊かな食生活の実現に向け農家組合員をはじめJAグループの皆様一丸となって現場の声を届けてまいります。