こんにちは。藤木しんやです。
西日本を中心に家きん飼養農場で高病原性鳥インフルエンザが発生しております。21日時点で家きん12県30事例、野鳥8道県19事例の報告が確認され危機感が大変強まっています。
8日の農林水産委員会の質疑でも鳥インフルエンザやCSF等の家畜衛生対策の強化・徹底について政府へ強く申し上げました。発生を未然に防止するには、それぞれの生産者の皆さんが各農場で飼養衛生管理を確実に取り組むことが何よりも重要になります。また、関係者が地域一体となって農場の防疫体制を講ずることが発生防止及びまん延防止の観点からも効果的であります。
しばらくは渡り鳥が日本に飛来する時期でありウイルスが持ち込まれる可能性が高く、どこの地域でも発生するリスクが想定されますので改めて飼養衛生管理の遵守をお願いします。
先般、日本の上空に流れ込んだ今季最強クラスの寒気の影響で北海道から北陸の日本海側を中心に大雪が続きビニールハウスはじめ農畜産物関連施設の倒壊や農作物への生育被害が発生しております。
私は、先週から今週にかけ新潟県と宮城県内の各JAを訪問していました。現地の組合長の皆さまから早急な復旧対策を進めるよう要望いただきました。
今後、本格的に降積雪期を迎えるに当たり、暴風雪や大雪による農畜産物や施設への被害を最小限に抑えるために、適切な備えを行うことが重要になってまいります。
政府は21日、一般会計の総額を過去最大の106兆6097億円とする2021年度予算案を閣議決定しました。
農林水産関係の総額は2兆3,050億円と15日に閣議決定した2020年度第3次補正予算案の1兆519億円を合わせた15カ月予算となりました。予算案は来年1月召集の通常国会で提出し年度内に成立を目指す予定であり、需給緩和の懸念が非常に強まっている米政策はじめ、高収益作物次期作支援や経営継続補助金のコロナ対策などが審議されます。
食料安全保障の確立は勿論のこと、コロナ禍でも揺るがない農業生産の基盤強化と経営所得安定対策・国土強靱化を着実に進め、現場に寄り添った政策立案に向け引き続き働きかけ、多様な農家の皆さまが安心して経営に携われる環境整備を進めてまいります。
今年も残すところ僅かとなりました。新型コロナウイルスも第三波の流れが発生し未だに油断できません。例年と違う年越しになりますが、それぞれが感染防止に注意し体調管理に十分に注意されてください。