自民党茶業振興議員連盟(森山裕会長)は4日、農水省が示した茶業・お茶文化振興基本方針の見直し骨子案を巡って議論した。需要の停滞で茶価の低迷が続く中、輸出拡大に加えて国内の新需要創出に重点を置くよう求める声が相次いだ。
牧野京夫氏は「現代人の好みを調べ、好みに合わせた生産をすべきだ」、大塚拓氏は「輸入茶の用途を分析し、国産に置き換えることも重要だ」と指摘。古川康氏は、茶畑での茶会イベントから興味を持って外国人旅行客が産地を訪れた「コト消費」を紹介した。「海外でも生産量が増えており、輸出拡大が可能か」(藤木眞也氏)と精査を求める声もあった。
森山会長は「農家の負担が少なく、海外で茶のセールスができる体制づくりを今やらないといけない」と述べ、輸出支援の予算獲得に意欲を示した。
【2020年3月5日付日本農業新聞掲載】