情勢報告会であいさつする唐澤会長(左)(19日、東京・永田町で)
群馬県内のJA組合長らで組織する群馬県JA畜産連絡協議会は19日、東京・永田町の参院議員会館で畜産経営の安定に関する情勢報告会を開いた。山田俊男参院議員と藤木眞也参院議員が参加。飼料高騰など畜産を巡る情勢の報告や意見交換を行った。
協議会からは、JA群馬中央会の唐澤透会長と同協議会会長を務めるJA前橋市の大塚隆夫組合長、JA全農ぐんまの伊藤雅美県本部長が参加。生産組織の代表らも同席した。
報告会で唐澤会長は「資材や原油、飼料の高騰が畜産経営を圧迫している」と指摘し「豚熱も発生しており、生産現場は不安が絶えない」と現場の窮状を訴えた。情勢報告会後、大塚会長は「酪農への積極的な支援や自国での飼料生産に向けた対応について話があった」とした。
協議会は同日、東京・霞が関の農水省を訪れ要請した。生産費の上昇分の価格転嫁に向けた国民理解の醸成や配合飼料価格安定制度の安定的な運用、飼料原料の価格抑制対策を要望。海外からの家畜伝染病の侵入防止に向けた検疫体制の一層の強化なども求めた。
【2022年10月20日付日本農業新聞掲載】