藤木氏(中)に要請する佐藤会長(右から2人目)ら(東京都千代田区で=JA全中提供)
全国農協青年組織協議会(JA全青協)は10日、各地で相次ぐ豪雨への対応について与党国会議員に要請した。佐藤崇史会長が青年部員らの農業被害の状況を説明。被災した農業施設の復旧などへの支援や治水対策の確立を求めた。
東京都内で自民党の山田俊男氏と藤木眞也氏をそれぞれ訪ね、要請書を手渡した。全青協からは佐藤会長と稲村政崇副会長、田中圭介参与、柿嶌洋一参与が参加した。
農業施設や農地の復旧、被災した農業者の資金調達、病害虫防除のかかり増し費用などに支援を求めた。繰り返す水害に対し、治水対策の確立や災害に強い生産基盤づくりも必要だとした。
佐藤会長らは、青年部員らが収穫前の作物の浸水や水田ののり面崩落などの被害を受けたと報告。資材高騰などで経営環境が厳しい中、被災で営農継続に支障が出ることに懸念を示した。
山田、藤木両氏は、必要な支援の実行に向け被害状況を早期に把握したい考えを示したという。
【2022年8月12日付日本農業新聞掲載】