食料安全保障の重要性を訴える藤木参議院議員
佐賀県農政協議会は11日、佐賀市内で農政懇話会を開催した。組合員代表者やJAグループ役職員380人が参加し、藤木眞也参議院議員、福岡資麿参議院議員による国政報告を基に、農政課題について理解を深めた。
藤木議員は「燃油や資材、飼料の価格高騰が農業経営を圧迫しており、このままでは後継者は育っていかない。食料安全保障を確立するため後継者が根付く環境をつくりたい」と強調。福岡議員も「昨今のコスト増で農業経営に苦しむ農家の声を国政の場に届け支援を引き出したい」と思いを述べた。
組合員代表者らは、食料安全保障の実現に向けた対策や、担い手育成方策、農村の高齢者福祉事業の充実について質問。両議員は検討状況やそれぞれの見解を回答した。
県農政協議会の金原壽秀会長は「コロナ禍や国際情勢の混乱など、さまざまな重要課題に直面している。対応するためには地域農業に理解ある代表者が必要」と農政運動の強化を呼びかけた。
【2022年4月14日付日本農業新聞掲載】