藤木政務官に要請する西沢会長(左)(18日、東京・霞が関の農水省で)
JA石川県中央会の西沢耕一会長が18日、東京・霞が関の農水省を訪れ、藤木眞也農水政務官に、同県能登地方で5日に発生した地震を巡る緊急要請を行った。地震の影響で農業関連施設にも被害があったと説明。早期の営農再開や生活再建に向け、生産施設の整備や社会インフラの復旧への支援を求めた。
西沢会長は、被災地域は高齢化が進んでいるとして、「元に戻そうとしても、自分たちだけでは難しい」と指摘し、国の支援が重要と訴えた。西沢会長によると、藤木政務官は「しっかり対応する」と応えた。
要請書では、田植え作業中の震災で、農業施設が損壊する中での田植えのやり直しなど、農家の疲労やストレスの蓄積が心配されていると強調した。農業経営を今後も維持できるよう、①激甚災害の早期指定②被災農業者や農地・農業用施設の復旧支援③生活支援対策──を求めた。
【2023年05月19日付日本農業新聞掲載】